*お題小説*

□その顔は反則
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〜堂郁の場合〜


「あはははは!これウケるー」
ここは堂上宅。郁がソファーに座りテレビを見ている。見ているのはお笑い番組で郁は腹を抱えて笑っていた。

「そんなに面白いか?」
郁に近づきながら堂上が言う。
「面白いよー、だってほら…ぷぷっ」
「お前の顔のが面白いわ」
「ひっどーい!!一応女の子なんですからね!!」
ぷくっとほっぺたをふくらませ、眉間にしわを寄せる。

「わかってる」
相変わらず表情豊かな郁に微笑みながら、ぽんぽんと頭を撫でた。

柔らかい、それでもコシのある髪を触っていると、なぜか郁の顔が赤く染まる。

「…なぜ照れる」
「なっなんとなく!」
「なんとなくで照れるやつがあるか」
「うっうるさい」
「…ははっ」

面白いな、お前は。

「…なんだ?」
笑っていると、郁がこちらをじーっと見ていた。

「あたし篤さんの笑った顔、好きだな」

顔を赤らめながらも真っ直ぐ見つめて。

ソファーに座っている郁は見上げるような形になる。

ああくそ、可愛い。

「俺も、郁の笑った顔が好きだ」

そう言って、甘くて深い口づけをした。



でも、真っ赤な顔も好きなんだ







fin


普段は見下ろされてますからねー(笑)


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