*図書館戦争@*

□薬。
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――コホコホッ

不意に、咳が聞こえた。柴崎からだ。

「麻子?」
「何?光‥」

――コホッ

ソファに座っていた手塚は立ち上がって柴崎のところへ行った。

「お前…咳が」
「大丈夫よ。少し風邪気味なだけだから」
しかし、柴崎の顔は少し赤かった。それに気づいた手塚は柴崎の手を掴み、ソファに座らせる。

「ちょっと…大丈夫だって言ってるじゃない」
「いいから」
柴崎のおでこに手を置くと、やはり熱があるようだった。
「薬、飲むか?」
「…いらない」





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