*図書館戦争@*

□お姫様抱っこ。
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仕事が終わり、郁と堂上が家に帰ろうと館内を歩いている途中。


「あ。手塚と柴崎じゃないですか、あれ。」
「そうだな。」
少し前の方には手塚と柴崎が手を繋いで歩いていた。こちらには気づいてないみたいだったため、
「手塚〜柴崎〜」
と郁が駆け寄ろうとした時
「ぎゃっ」
あろうことか足をひねり見事に倒れた。
「おい、郁!」
「え、笠原?」
「あら…笠原じゃない」
堂上、手塚、柴崎が駆け寄る。
「いたたた…」
「ひねったな…これは」
「えっ大丈夫ですよこれくらい。…うわぁっ!!」
堂上はいきなり郁をお姫様抱っこし、玄関にスタスタと歩いて行く。
「降ろしてー!!」
「うるさい!!良いから!!」
すると後ろから柴崎の高い笑い声と手塚の笑いをこらえるのに必死な声が聞こえた。
「何よ!?」
「女の方が背がでかいとお姫様抱っこってかなり変よ?」
「…だな」
郁はお姫様抱っこされているというのに堂上より頭が上にある。
「こういう時に低いと良いわね〜」
「え、2人もお姫様抱っことかすんの?」
「ええ、しょっちゅうね」
「うそー意外。そうなの?手塚。」
「ああ。…軽いし。」
「ベッドに運んでくれるのよね」
「おまっ…」
「良いじゃないの」
2人はそんなことを話しながら郁と堂上の後ろを歩く。



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