短編

□揺るぎない愛
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カチリ、カチリ、




カチリ、カチリ、

時計の針が五十九分をさした。
あと、六十秒…

自分の部屋で友人の誕生日を祝うために、時計の針を目で追い誕生日ちょっきしに、「誕生日おめでとう!!」とメールを送ろうとすたんばってます。

なんせ周りに人が多い人だから、さすがに俺のためにお前の時間くれとは言い出せなかったので。
せめてメールだけでも送ろうとしているわけなのだけども。

多分女の子とかまわりにいっぱいいて、んでからST☆RISHの皆に囲まれて、俺とメンバーの前でしか見せないマジキチテンションを隠して、キラキラの笑顔で誕生日を迎えるんだろうな。

いや、嫉妬してるわけじゃないんだ。
俺はそんなトキヤの一面もすきだし。

トキヤが、俺からのメールでちょっとでも喜んでくれたらいいなって思ってるん、だけど…

あれ、やっぱり会いたいかも。

あらやだそんなこと考えてたら十秒前じゃん!!
きゅう、はち、

……

さん、

にい、


いち、ーーー



バーーーーーン!!!

由羅「ひえっ」

送信と同時に俺の部屋の扉が勢いよくあいた。

由羅「えっ、」

ト「ハッピバースデイトューミー!」「おい、」ハッピバースデイトューミー!「ちょっと!!」ハッピブアァーース「やめっwwひぃwww」デェイディーーアわーたしーーー……さあ一緒にぃっ!?

ハッピバースデイトュー…ミー……」




………( ^ω^)!?!?!?

トキヤ?wwww

由羅「っぶはあっっ!!wwwおまwww何wwどったのwwつかビックリしたわw勢いよすぎてドアのネジおかしくなってんだけどwwwwんぐっwふはっww」

ト「由羅!?どうして私に会いたいと言わないのですか?」

由羅「は?ww」

ト「さあもう一回歌いますよ?」

由羅「え」

ト「ハッピバースデイトュ」

由羅「わかったわかったwwイケボなのはわかったwひぃw笑いすぎて腹いてえww勢いwwwwはんぱねえwww揺るぎねえよwwww」

五分位一人で爆笑すると、俺は深呼吸をして疑問をぶつけることにしました。

由羅「なんで?仕事は?」

ト「由羅が祝ってくれると思って仕事全部断ってきました」

由羅「お前揺るぎないよな」

ト「女の子がいっぱい事務所の前にいたんで適当に笑ってあげると失神してました…本当に邪魔です」

由羅「お前w本当揺るぎねぇよww」

ト「音弥がしつこく引き止めてきたので由羅のとこに行くと言ったら由羅の写真五枚で許してくれました…くっ!!」

由羅「くっ!!じゃねぇよ!!お前ら揺るぎないな!!こら!!」

ト「ST☆RISHの皆さんが祝ってくれたんですけどケーキとかプレゼントとかなかったんで…本当駄犬ですよね」

由羅「おいこらwwやめたれwwお前のそのテンション知ってりゃそりゃそうもなるわww」

ト「まあ後で皆さんが隠し撮りした由羅の写真を送ってくれるらしいです。プレゼントそれだけですよ?皆さん私が喜ぶものを把握してるなんて…私があの人達からもらうものより由羅に関係のあるものが嬉しいと分かっていてケーキとかなかったんですって…どうして分かるんですか?私……少し皆さんが怖いです」

由羅「お前が一番怖いんですけど!?」

ト「私がこんなに色々考えてるというのに!!」

由羅「いやすっからかんだろお前の頭」

ト「トキヤ、誕生日会いたいな☆の一言を待ってたというのに…!!」

由羅「お前さ、メールみてねーだろ。まあ同時に部屋入ってきたわけだから見てないだろうけど」

ト「メールですってぇっっ!?」

由羅「…(怖い)」


凄い顔で携帯を覗き込むトキヤ。
んー、目の前で見られるのは予想外。

やだ、なんか恥ずかしい。



トキヤ誕生日おめでとう!!
マジキチテンションなお前も
ST☆RISHのお前も俺は好き
だよ。お前といるの楽しいし。
お前の愛は凄く重いけどそん
なんも含めてお前といるの
本当楽しいからこれからも
よろしく。あくまで友達とし
てだけどな?勘違いするなよ
お前めんどくさいから。ま
あ誕生日だから特別言って
やるけど、友達として、本当
にお前の事大好きだから!
仕事も忙しいと思うけど、
俺やっぱりお前に会いたいと
思うし。だから暇だったら
いつでも来いよ!
んじゃ!!皆と楽しんでくれ








ト「これは…告白と受け取ってもよろしいのでしょうか?」

由羅「あのね、友達としてって書いてるよね?」

ト「私、知ってるんです」

由羅「何を」

ト「由羅がツンデレなことを」

由羅「都合いいところだけ俺をツンデレにしないでくれないか。なんならそのメールがデレだと思うけど友達のところだけツンってなんだよアホ」

ト「ひひっ!!」

由羅「!?」

ト「これ、一生死にますね!!大事!!」

由羅「おい落ち着け。意味が分からんぞ。」

ト「ごほん、これ一生大事にしますね」

由羅「…いきなりそんな優しい顔して笑うなばーかイケメン死ね」

ト「イケメンですってぇ!?私が!?お付き合いしますか!?」

由羅「しません!!w」

ト「…くそ」

由羅「おい何かまた違うキャラ見え隠れしてんぞやめとけ。お前キャラ濃いよ」

ト「…冗談ですよ。…このメール、本当に嬉しいです」

ちゅ、
と触れたのは額。

由羅「…ばーか。じゃあ俺は尊敬の意を込めて。」

トキヤの手を握って手の甲にキスをすると、トキヤは嬉しそうに笑った。

ト「最高のプレゼントとです。ありがとうございます」

由羅「ごめんね。俺金欠でなんも買えなかった」

ト「いいんですよ。覚えてくれていて、メール送ってくれたんですから。私は幸せです」

由羅「そ?また何か買ってあげる。あとこれ、春歌ちゃんに渡しといてって言われた」

渡されていた小包。
トキヤに渡すと、少し嬉しそうにしたあとに、「ここで開けていいですか?」と言ってきたので頷いた。


しゅるりとリボンをほどくと中からは白い箱。

パカ、とあけるとそこには、

写真たてに綺麗に飾られた

お れ の し ゃ し ん ( ^ω^ )





由羅「お前ら本当揺るぎねえよ!!!!wwww」


終われ。




トキヤはぴば*\(^o^)/*
2013.8.6

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