青学

□汗ばむ肌に、君の前髪
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腰がだるくて、少し早く目が覚めてしまう。

腰がだるいせいなのか、君の家に泊まって緊張しているせいなのか。


眼鏡をかけていない、君の寝顔。
落ち着いた寝息。

まだ、少し汗ばんでいる肌。




君が好き。



正直告白するにはかなりためらいがあった。
それでも、知ってほしかった。
君が好きってこと。
君に嫌われても、君をずっと好きだから、
だから告白できた気がする。

でも、告白して良かった。

手塚も、ボクを好きだと言ってくれたから。



『好きだとは思っているが、それだけで、
付き合いたいとか、そういうのは欲しない。
だから言いださなかった。』


じゃあ、ボクが教えてあげる。


手塚に、ボクをもっと好きになってほしいから。



キスもした。
セックスもした。

ボクは他に何を教えればいいんだろう?
何が付き合うことなのか、どう教えればいいんだろう。
どうしたらもっと好きになってくれるんだろう。

さらけ出したくない部分をさらしだせば、
きっと好きになってくれると信じてる。



「手塚。好きだよ。」


付き合った女の子はそれなりにいるけれど、
大事にしていたというだけで、好きではなかったと気づく。
それどころか、ボクは中一から手塚が好きだった。
その中で、やっぱりためらう気持ちもあって、
他の女の子と付き合った。

ずっと好きだったよ。手塚。
もう、これが最後。

二度とこんな恋はしない。




「不二?」
「あ、おはよう。手塚。」

その切れ長の目がゆっくり開くのを見る。
これが、手塚の起きる瞬間。
今はボクだけ知っている。

「起きてたのか。」
「うん。君の寝顔ずっと見てたよ。」
「…。」

「手塚、おはようのキス、しよう?」
「……。」

いつも君からはキスできないから。
だからボクから口づける。

触れるだけのキス。

このキスで、ボクのこの気持ちが伝わるといいな。


「さ、学校行く準備しようか。」




fin

テスト勉強にむしゃくしゃしてやった。

不二目線はあんまり書かないですよね…?
初めて書いた塚不二は不二目線だったんですけど(裏ありなので載せない)
手塚が不二からの愛情を感じるのも好きなんで。

結果塚不二が好きなんですけど(^_^;)

110712





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