青学

□kisskisskiss
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「ねぇ手塚。」


「なんだ?」



「ボクが人間じゃなかったらどうする?」



「……は?」



「たとえば、ボクが女神だったら。」
「不二、女神じゃ女だぞ。」
「いいよ女で。ボクが女神だったら?」

いきなりなにを言い出すんだ。
いつも不思議な事を言うのが、まぁ不二の大事な要素だとも思うが。

いきなり神、しかも女神だったらなんて。

「男子テニス部は退部だろうな。」
「……そうだね。」
「そうなったら、お前には青学男子テニス部の全国優勝を祈ってもらう。」
「ああ…。」

「もしお前が女神だったとして、テニス部を全国まで導くのになにかが必要だとしたら、
何が必要になる?」
「え?」

不二はそうくると思わなかったと笑い、考え始める。

「んー、手塚が今以上に、ボクの事愛してくれたら?」
「な…」

「ボクの事抱きしめて、キスしてくれたら。
ボクは女神でなくとも、青学男子テニス部を全国に導くよ。」

不二がロマンチックなやつだとは知っているが、
こうしたものに対して、俺は反応しづらい。

「てづか?」

本当に面白そうに名前を呼ぶものだ。




俺は黙って、目の前の女神を抱きしめ、
瞼にキスをする。



キスしたあとに不二の顔を見たら、少し不満そうな顔をしたあと、
いつものように微笑んだ。


「敢えて瞼にキスするなんて、手塚らしいね。
ボクは女神じゃないけど、全国に導けるように頑張るよ。
手塚の隣で。」



そう言う不二に、
今度は唇にキスをした。



fin


ぐだぐだですね…。
手塚がシングル出すので。
シングル出したらまた違う話書くと思います。


110624

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