四天宝寺

□ミルキー
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「光光。」
「ん?なんすか、謙也さん。」

「これ。ミ●キー。」

「……それが?」


謙也さんの部屋に遊びに来た時のことだった。


キシキシの金髪頭の先輩が
某定番飴を持って笑って…
いや、ニヤニヤしている。

「あげる。」
「…なんかはいっとるんとちゃいます?」
「なーんもはいっとらんて!
ほれっ。」
「あっ」

隙を見て、その飴をいきなり口の中に入れられた。

俺の口の中に一気に甘みが広がる。


なんや…久しぶりに食ったけど
やっぱうまいわ…。

口全体に練乳が広がる感じの…。


「光。」










なんや、急に真面目な声で名前呼ばれたと思ったわ。
で、一回思考がフリーズ。

ん?
ああ、

俺、謙也さんにキスされとるんや。



謙也さんは俺の上唇と下唇の間を何回も舐めて、ついに俺の口の中に舌が入ってきた。

「うっわ…けん…や…ひゃん?
くち…あめ…」

必死に俺の口の中の飴をアピールしとるんやけど、謙也さんはびくともしない。

唾液で濡れた唇が擦れて重なる。

舌先で口の上をくすぐられる。

体がはねてしまった。

そこ、俺の弱いところやって知ってやってるんやろ?
ホンマ、趣味悪い…



「あま…」


キスの最中の謙也さんがそうつぶやいた。

当たり前やん、甘いにきまっとる。

どちらかわからない唾液で溶かされた飴が
お互いの口内にいっぱいになって
飲みきれんくて白く濁った唾液が垂れる。

謙也さんは俄然舌をとめようとしない。
なんでこんなに必死にキスしとるんや?

ああ、でも、
甘くて、

気持ちいい。



謙也さんの舌で一通り口全体を舐めまわされて
飴はすっかり無くなっていた。


「ふう!」
「ふう!やないわ!!なんやいきなり!!」


唇を離して、はつらつな笑顔にパンチ。

「いたっ!」
「口の周りベタベタやん!
もう!なにすんねんホンマ!」

「・・・ぐすん。」
「ぐすん、やないわ。
なんや急にかわいこぶって!」

濡れた子犬のような瞳を俺に使っても無理だということに気がついたらしく、一気に態度が変わる。

「なんかなー。
朝起きて登校しているあいだに
あー、ミ●キー口に入れながらキスしたいわー!
思うて。
帰りに光呼んでミ●キー買って、
やってみたっちゅー話や!」

oh...

とっても
個人的な話でした。


「・・・まぁ、ええわ。
今日は許したる。」

「え?ええの?」


だって、なんやかんや気持ちよかったし…。

本人には言わんけどな!



「今度はぜんざいでやります?」



fin


私が登校中に
あー、謙光にミ●キーベロチューさせたいなぁ。
と思った話。

120119




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