四天宝寺

□Cure the condition
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俺は、千歳千里の事が好きだ。

なんでなんて、こっちが聞きたい。
俺だって分からない事なのだから。




「千歳、お前何部なん?」

昼休み、3年1組に行って千歳に話しかける。

「なんば言うとっと?文化部は将棋部やけん、運動部は白石と同じテニス部やなか?」
「だったらお前部活来いや。
将棋部の部長も泣いてたで。」
「ほんなこつ?」
「俺も毎日泣いてんで。千歳が来えへん〜って。」
「白石も!?
ばってん、目腫れてなかよ?」

千歳が座ったまま、俺の目もとに触れる。

「あほ!自分の為にホンマに泣く思うてるん?誰が自分の為に泣くかっちゅうねん。」
「え…。白石俺ん為に泣いてくれんと?」

まるで尻尾を思いっきり振っていた犬が一気に耳ごとシュンとするような顔をされる。

「んんー。白石欲しかぁー。」
「はぁ!?お前何言うてん!」
「ん?そんままやけど?」






……どうにもこうにも体の調子がおかしい。

イライラしてドキドキして
イライラしてフワフワして。



「ん?どげんしよった?白石。」

「お前もう…消えろや…」
「ええ!?」


少しでも気にかけるなら




とりあえず




俺の前から消えてくれ。






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