四天宝寺
□血染めの百合
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「なんや、千歳。また彼女と電話?」
「あー。そう。かかってくるばい、出んと怒られっとよ。」
なんで、千歳に彼女がいるんだ。
「そりゃ大変やなぁ。別れたら?」
「え?んー。」
考えてるふりをしながらも、
別れる気なんてないくせに。
どうしてどうして、
俺を好きにならなかったんや、千歳。
友達と呼ぶには親しすぎる関係だろう?
恋人みたいだったはずだろう?お前もあんなに笑っていたじゃないか。
千歳が恋をする相手は、俺だと、思っていたのに。
「白石はモテとうのに、彼女おらなかね。」
「俺は…今テニスに集中したいから…。」
千歳以外には関心すら湧かない。
俺にはお前だけで、
お前も、俺だけを見るはずだっただろう?
「なぁ千歳ー」
「ん?なんね、白石。」
「千歳ー…」
どうか、千歳。
俺を好きになって。
fin
あまりにもかわいそうすぎるので
続きみたいの書きたいなとは思いますが、
果たしてどうだか。
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