忍たま短編集

□夏祭りの日
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どっこいしょーどっこいしょー

あっ向こうでおみこししてる。
お祭りでもしてるのかな…行ってみよ!



結構大規模なお祭りだなぁ。
大学の校舎借りてるんだ…ん、可愛い子供
綿飴なんて食べて…美味しそう。

と思って歩いてたら疲れちゃった。こういうときにベンチ見つけるとラッキーね。

よっこいせ…はぁ疲れt

「おねーさん少しいいですか?」

…はい?どうかしましたか?
にしても随分と身長の高い子だなぁ、羨ましい。
でも少し雰囲気がチャラチャラ系で怖いかも…?
でもどうしたんだろう。

「道を教えてくれませんか?あと人探し。」

あらら、やっぱり場所が広いと迷子の人も出るんだなぁ。
ところで何処に行きたいの?あと人探しって?

「ある人が迷子になっちゃって…はぐれたんス。
緑髪の背の小さい奴とストレス溜まってそうな顔した赤髪の奴。(髪の色はアニメ参照)」

あ、画像見せてくれるの?
ってすごい仲良さそうな三人。見てるコッチが嬉しくなりそう。
きっと大切なお友達なんだね、大丈夫!私も探してあげる。

「いえ、見つけたらでよかったんすけど…ありがとございます。」

怖い感じかと思っててゴメンね、すっごい礼儀正しい子。
人は見た目で判断しちゃいけないなぁ。





ところでケータイで連絡とか取れないの?

「チビの方はケータイ持ってなくて、赤髪の方は今日忘れたって行きに言ってたんで、ホントタイミング悪くて。」

そっかー…早く見つかるといいね。

「そうっすね。」

ねぇねぇ、ところでこのお祭りって毎年あるの?すっごい大きいけど。

「二年にいっぺんって感じ。無い年は秋にバザーとかしてます。」

バザーかぁ、模様替えの時期だからピッタリだねぇ。
来年に行ってみようかな。

「近くに住んでんじゃないんすか?」

旅行みたいな感じなんですよ、フラッと来たらお祭りやってるなーって思って。

「え?旅行中に…こんなのに時間潰していいんすか?」

大丈夫大丈夫!!どうせ暇だったのよ、一人だったし。

「…喉渇いてないすか?よかったら買ってきても…。」

いいよ、私ここで待ってるから。

「すいません…急いできますんで。」

はいはーい。
ゆっくりでも大丈夫だからね、だから走っていかなくても…。


「おい。」

ん?なぁに?って…確かこの子…。

「ここはどこだ!!!」

もしかしてさっきの子の迷子の子?
ちなみに此処は東校舎2-3だから会場内の中央から南東、地図で言うとこの辺かな?

「おう!ありがとうな!じゃあ。」

って待って待って行かないで!!

「ん?なんなんだ。」

さっき道案内してた子が君を探してたの。
名前は…あ、聞きそびれちゃったけど。
背のたかぁくて、前髪が金髪の少し怖い感じの子。

「三之助か!なら此処で一緒に待てば会えるのか?」

うん…って来た。おーい三之助君やーい。

「あれ?なんで左門がいんだよ。」

さっき見つけたんですよ。

「まぁ左門でもいいや、ありがとございます。」

「三之助と探してくれてありがとな。」

いいえー、もう一人のお友達が見つかるといいね。

「「はいー。」」

ふぅ、よかったぁ。

…でも、迷子の子二人だけで行かせても大丈夫だったのかしら?
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