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□眩しくて
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「さっさと丸井くんに告白しちゃえ。」
「またそうやって。」
「なまえがウジウジしてるからこっちはイライラなの。」
「なんのこっちゃ!」
人の気も知らないでこいつ(友達A)はまったく・・・。
丸井くんとはなんだかんだで今の関係が気に入っている。
普通にあいさつできて、普通に会話できて、普通に笑い合える。
これってすごい素敵なことだと思ってる。
これだけでわたしはもう胸がいっぱいなんだ。
「・・・思ってることがさっきから口に出てますが。」
「あらら。」
「でも付き合いたい願望も無きにしも・・・?」
「・・・・・・あらず。」
「じゃあ告白すればい・・・」
「でもね。」
でも違う。
「でも、丸井くんはわたしにとっては輝きすぎてる。いつ見ても・・・・・・眩しすぎて・・・・・・見れないよ。」
「ふうん。俺にとってもみょうじはキラキラして眩しいんだけどな。」
愛しい声が後ろから聞こえたから、ぱっと振り返る。
その綺麗な赤は、やっぱり眩しかった。
おわり