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□優しい手はシャツの中へ
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痣が、いたい。

傷が、いたい。


「日吉いたい。」


「我慢しろ。」



・・・・・・変なの。

男の子に毎日毎日手当てをして貰うなんて。

しかもこの人うまいし。


「あとは?どこ殴られた?」

「もう無い。ありが・・・

「嘘つくな、馬鹿野郎。」


日吉は強引にわたしのワイシャツを捲くり上げた。


「い、た・・・。」


「言うまでもないな。」


「触る、な。変態め。」


「はいはい。」



何を言われてもお構いなしに触ってくる。

こいつの中の思春期とやらはもう終わってしまったのだろうか。

まあ、こんな彼氏からDV受けて痣だらけの身体なんか見ても発情しないか。



「おい。」


「なに?」


「お前、別れないのか?」

「めんどくさい。」


バシッとお腹に愛のムチがくだった。


「いたい!」


「別れろ。」


「・・・・・・日吉知ってるでしょ?わたしが援交してたの。」


「ああ。」


「だからもうちょっとだけ。」





自分に罰を与えてやろうかなって。





「・・・。」


「いい子だって思った?」


「まさか。」


「じゃあ余計わたしのこと好きになった?」


「はっ、冗談。」



笑われた。


そして真面目な顔。

したかと思ったら、





「前からこんなに愛し過ぎてるじゃないですか。」



優しい手はシャツの中へ

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