短編集
□ある雪の日の物語
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「ゆの、いるか?」
『左之助様』
彼はいつの間にか、すっかりうちの茶屋の常連さん
おじさん達とも打ち解けている
「おっちゃん、ゆの借りてくぜ」
「おうよ」
だから、急にこんな事を言っても、おじさんは許してくれる
私は左之助様の一歩後ろをついていった
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