短編集
□身長差
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『届かないよー……』
放課後の図書室
私以外に誰もいない図書室
『だから図書委員って嫌……』
一番上の棚に本を入れなきゃいけないのに……
「はははっ」
『っ!?』
後ろから聞こえた笑い声に、私の心臓が跳ねた
『せ、先生……いたんですか……?』
背伸びしている事と、独り言を喋っていた事を思い出し、顔が熱くなった
それに……
(先生に会えたし……)
今度こそ声にださず、心の中で呟いた
「ほんと、可愛いよな、お前は」
ぽんぽんと頭に手を置いて、私の手にあった本を戻してくれた
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