短編集
□恋はジグソーパズル
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「恋って、ジグソーパズルみたいだよね」
卒業式のあと、二人だけの屋上……
彼は、急に呟いた
恋はジグソーパズル
「いや、《恋》っていうよりは《愛》、かな?」
どういう事かわからなくて、首を傾げてしまう
「うーん、ゆのちゃんには難しかったかな?あ、馬鹿にしてるわけじゃないよ?」
『急にどうしたんですか?沖田さん』
いつもの彼らしくない
なんていうか……
緊張感があるっていうか……
「ゆのちゃんはさ、パズルやってて一番楽しいときってどの辺?」
パズルか……
最後にやったのいつだったっけ…なんて思い返した
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