10万企画部屋

□僕らの日常(まもうさ+四天王)
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とある休日の俺の家。

俺とうさは、いつものように他愛も無い話をしたり一緒に借りてきたDVDを観たりして寛いでいた。

「あ!ねえこの人要さんに似てない!?」

「うーん、そうか?」

「だってほら、男の人なのにすごい綺麗だし♪」

中性的で綺麗な顔立ちをしている主人公を演じる俳優は、言われてみれば似ていなくも無い。

「まあ確かに。それを言うならこっちの俳優は晃だな。勝手に一人で盛り上がってうるさいかと思えばやたらとフェミニスト。」

「きゃはは!言えてる〜!でも本物はもうちょっとカッコいいよ。」

「へー。」

どうして他の男を褒めるときにもそんなに可愛く笑うんだよ。

って、あいつらに嫉妬なんてアホか俺は。特に晃にというのが非常に腹立たしい。

「でーもー、」

くんと袖口を引っ張って猫のように体を摺り寄せてくる彼女に理性の振り子がグラグラ揺れだした。

「ま〜もちゃんがいっちばんカッコいい!ふふっ♪」

「…。」

「あれ?まもちゃん?」

うさの言葉と最大級の笑顔を浴びて簡単にスイッチが入ってしまった俺は不思議そうな顔をしている彼女の顎にそっと手を添える。

真っ赤になりながらも恋人の合図に気付いた彼女はゆっくりと瞼を閉じた。

唇が触れるその瞬間。



『ピンポーン』



訪問者を知らせる空気の読めない電子音が部屋に鳴り響いて、俺達は揃って項垂れた。


「あははっ誰かな〜?」

照れ隠しのように笑ったあと彼女は頬を掻きながら言う。

「あいつらだったりしてな。」

「え!?まさかー!タイミング良すぎるよ。」

「だよな。」

俺も苦笑して玄関に向かう。

インターホンの受話器を取り、「はい」と声を掛け画面を見るとひくりと顔が引き攣った。

「まもちゃん?誰だったの?」

「……全員いる。」

げんなりとした表情で彼女のほうに振り返る。

「へ?」

後ろからひょっこり顔を出して覗き込む彼女はすぐに事態を把握して固まっていた。

「うっ嘘でしょ…?」


そこには今噂していた四人の姿が映し出されていたのだ。


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