お題

□終わる夢と希望の夏休みとおわらない僕の課題
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忙しなく鳴いているヒグラシの音を遠くに感じる。
今日、名前は夏休み最後の日を迎えた。


ぼんやりとしていた名前の側には、仲の良い友人である、碇シンジがすやすや眠っていた。

クーラーの効いた、快適な気温の名前の部屋で、朝9時から、夏休み明けにあるテストに向けた勉強会をしていたのだが、お昼ご飯を取ったあと、両者睡魔に負けそうになり、名前は昼寝を提案した。
シンジも強烈な眠気に逆らうことができなくなったのか、いつもならダメだよ!勉強会だし!と、品行方正なシンジは喝を入れてくるのだが、そのときは即決で許可した。

そうしてシンジは名前のベッドに立て掛けて置いてあった、体の半分くらいの大きさのクッションにぼふんと沈んだ。
名前はいつも使っている抱き枕を引き寄せシンジの隣で横になった。

携帯のアラームをセットして、1時間くらいの昼寝をするはずだったのだが、何故か名前が起きた時間は午後7時だった。
薄暗くなってきた窓の外の景色を見ていた名前は徐に携帯を手に取った。
…………画面は真っ暗のままだった。電池切れになってしまったようだ。
隣で安らかに眠っているシンジを起こさなきゃ、と思った名前は、クッションに半分埋まっているシンジの細い肩を軽く揺すった。


『シンジくん、起きて』

「………ん」

『もう7時だよ、ミサトさんが心配するよ』

「……まだ寝るぅ…」


なんだこの可愛い生き物は。
普通の女子の何倍もの破壊力を持つシンジの甘えた声に名前は衝撃を受けた。
シンジの保護者であるミサトが猫っ可愛がりするはずだ、と、名前は一人納得した。


『シンジくん、まだ寝るの?』

「ん…名前も、」

『え、』

「名前も、寝よ…?」


半分眠っているであろうシンジからの発言に、さらに名前は衝撃を受けた。

名前は、まだ終わっていない課題と、シンジの言葉を天秤にかけ、決意した。





終わる夢と希望の夏休みとおわらない僕の課題





(明日のテストは散々でも)
(あなたに甘えられたことが)
(テストの点数が良い、よりも断然嬉しい、なんて)




………

真面目なシンジくんの甘え場所になっているヒロイン、みたく書きたかったのですが、あんまりうまくいきませんでした…

初めて一人称ではない文を書きました
これであっているのだろうか…

今更金ローエヴァ祭り再熱中です
シンジくん可愛い可愛い←

141002



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