お題

□宿題は8/31の夜に
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「頼むっ!宿題写させてくれ!」


明日から二学期が始まる夏休み最後の日。
夕飯を食べ終え明日持っていく宿題や上履きを用意しないとと思い自室の机の前をうろうろしていたら、いきなり部屋の扉が勢いよく開いた。
そしてさっきのセリフを隣に住んでいる同じ年の浩志が言った。


『バカじゃないの、今日の日付、わかってんの?』

「わ、わかってる、から言ってんだよ……!」


微妙に涙目になりながらわたしを見ている浩志にため息をついた。
びくり、と体を震わせた浩志を無視して明日の準備を続ける。


「お、お前にしか、た、た、頼めないんだよ」

『えー?半田せんせーに頼めば?』


二人が絡めばタマが喜ぶし、という言葉は心の内に留めておいた。


「せ、先生に貸し作ったら後が怖いだろ」

『知らん』

「…なぁ、頼むよ!」

『………あーもうわかったから。その代わり、』

「…その代わり?」


しまった。何も考えていなかったのに言ってしまった。
あーもう、いいや


『ひとつ、なんでも言うことを聞くってのはどう?』

わたしの言葉を聞いた浩志は、あぁあぁうーんうーん、いやいやでも、と言いながら悶絶していた。
どんなことを命令されると思ってんだ、失礼な。


「…背に腹は変えられねぇし…わかった、聞くよ」


……意外と潔い浩志のことは好きだ。


『とりあえず、はい、宿題』

「悪い、借りる」


浩志はわたしから宿題である冊子を受け取り部屋にある小さな机に向かった。


必死になって書き写している彼に思わず笑った。



宿題は8/31の夜に


(浩志ー、命令思い付いたよ)
(……何?)
(一生わたしの言いなりね)
(はぁ!?)



………

お名前合ってるかな…
浩志好きです
普通なところが←

140707


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