だいいち

□横にいる彼
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わたしは今、ハルの家の炬燵に潜りながらテレビを観ている。
テレビは現在進行形でニュースが流れている。

“……さて明日の気温と天気予報です。明日は晴天ですが今年一番の寒さになる模様です…出掛ける際は厚着で…”

12月に入ってからいきなり寒くなったので、きっとどこの家庭でも炬燵を出しているんだろうな、炬燵がないとこはどうするんだろうなー。なんて呑気に考えながらニュースを眺めていた。


「名前」


背後にハルから声をかけられる。

何、と返そうとハルの方に体ごと向けると、半袖半ズボンの、なんとも今の季節とは真逆の格好をしているハルが佇んでいた。


『え、どうしたの』

「寒い」

『……うん』

「寒い」

『……………ん?』

「だから、………」

『…………』


炬燵のど真ん中にいたわたしは、端に寄った。

ハルは音もなく近付き、わたしの隣に潜り込んだ。


『ハル、足、冷たい』

「名字は暖かい」


何をしたかったのかはわからなかったけど、でかい図体を小さく丸めて炬燵に潜っているハルに思わず笑ってしまう。


『炬燵、あったかいね』

「あぁ」

『明日、今年一番の寒さになるって』

「そうか」


横になっているハルの髪に触れる。
さらさらなハルの髪を弄っていたら、いつの間にか寝息が聞こえてきた。
目を下に向けるとハルの綺麗な青い目は閉じられていた。


『寝顔可愛いなぁ』


そう呟いたあと、わたしも目を閉じた。






「ちょ、二人とも!なに、寝てんの?え、え?」


わたしが眠りについた一時間後、ハルに用事があったらしいマコちゃんが炬燵で眠るわたしたちを発見して、騒いでいた。
そんなマコちゃんの声で起こされたハルは不機嫌そうだったが、わたしと目が合うとちょっとだけ笑った。





横にいる彼


(ハル、もう足あったまったね)

(ん)

(え、何、炬燵の中どんなんなってんの、)

(真琴うるさい)

(マコちゃんも入ろーよー)

(…寒いしそうするよ)



………

炬燵に入りながら考えた妄想です
今さらFreeアニメ一期を借りて観ています
遅い←
ハルたちは炬燵に満足に入れなそうだなぁなんて思いました。ガタイがいいから←

141203



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