だいいち
□水
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悲涙の水曜日
朝起きたら目が腫れていて。
お母さんには理由は言えなかったけど、多分感ずかれている気がする。
ぐしぐしとティッシュで鼻をかむ。
ゴミ箱にはみるみるうちにティッシュの山ができてきて、次第に箱に入らず回りに溢れてしまった。
ずっと、好きだった。
いや、まだ好き、なんだ。
止まらない涙に苦笑する。
ただ、少し話すだけで幸せだった
ただ、彼と学校で会えるだけでも満たされた
だけどどうしても、彼が見ているのはいつも秋穂で。
こんなにもドロドロした嫉妬心
ただの一友達でしかないわたしが、幼馴染みの秋穂に勝てるわけがなくて。
あぁ、もう、
元からネガティブだけど、こうも卑屈になれるなんて
笑いとばしたいのにわたしからは涙しか出なくて
わたしは二日間、ずっと部屋に籠って泣いていた。
下がりに下がった気持ちは
(あとは上がるだけ)
(失恋なんて)
(男なんて八潮くん以外にもたくさんいるじゃないか)
………
130129