だいいち

□君はボクの天使
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設定:原作知り主がトリップ





小さい露草は、鼻血ものだった。


『はあはあ露草かわいいよ露草超かわいいかわいいはぁああ!』


「煩い」


…ちび露草からアッパーカットをいただきました。


『ぐう…っ…ちょ、女子相手に殴るやついる?!』


「俺」


『デスヨネー』


あぁ、目が覚めたばかりの露草はおとなしくてされるがままだったのに。
鴇たちは先に行き、わたしは半さんと一緒に露草の元に留まった。

鴇がクラゲに露草を憑依合体させた後、小さい露草は眠りに入った。
彼が目覚めるまでは待機しなくてはいけないため、二手に別れた。


そしてしばらく時間が過ぎたら、むくりと露草が起きたのだった。
体はまだ小さいままだった。
寝惚けたかなぁなんて思いながら露草を眺めていたら、


「…名前」


…………掠れた声で。わたしの名を呼んだ。

その時だった。
脳裏には何故かショタなんとかという言葉が増殖したのは。


「名前、どこ…?」



ぶつんと頭の中で何かが切れた音がした。



『っつつつ露草たん名前はここでしゅよー!ひとりでねんねしてるの、さみしかったんでしゅかー?!?!』



ガバッと露草を抱き締め小さな頭に頬をぐりぐりしまくった。

腕の中にいる露草は、その小さなほっぺを真っ赤にしたまま、コクン、と、肯定の意味である動作をした。


『うっひょおおおマジかよこれなにこれ天国?ああここは高天原か!で、この子はエンジェル!わたしは勝者だあああ!』


わたしの渾身のガッツポーズを呆気にとられていたっぽい半さんに見られた。
ナニコレ恥。


そのあと、はじめのアッパーカットをいただいた。
あぁ短かったな甘え露草。
今までにないほどの破壊力を持っていたよ……
もう、人生に悔いなし…

アイルビーバックだよ半さん、と、傍観を決め込んでいた半さんに言う。


「いや、使い方違うから」

『そうでしたっけ』


「I'll be back.……有名な映画のセリフだろうが」


でしたっけー?なんて惚けてみる。前に金曜〇ードショーでやってたんだけどガッツリ見てなかったから忘れちゃってます、
ここまで喋った時ふいに膝の上にだっこしていた露草が、わたしの服の裾を引っ張った。


『…ん?露草、どうかした?』


「お、お前は今、俺を看てるんだよな…?」


………思考三秒。


『んもうなになに露草おいてけぼりがさみしいの?そういえばさっきもさみしいって言ったよねもう露草かわいいかわいいかわいいよおおぉ』


頭をナデナデほっぺをぷにぷにしていたら手に噛みつかれた。痛い。


「…戻ったら覚悟しとけよ」


『ん?なにか言いまちたか露草たん!』


「…何も」


首を傾げたわたしを見て半さんは苦笑いをしていた。





君はボクの天使

可愛いすぎてキュン死しそう



(ああ、写メ撮れないのが悔やまれる…!てか鴇と同じことしていたよ今気づいた)

(……)

(…あぁ!冷めた目のちび露草もイイ!)

(…露草大変だな)




……………

14巻くらいの、露草が復活する、鴇たちと合流する前の話しです
はい、あまつきを最近読み直した結果、こうなりました…←
露草がもう可愛いすぎて仕方がない。
あっ、銀朱さんも好き←

あと微妙な映画ネタ申し訳ないです
今からは未来に住む半さんは知らないのではというツッコミはなしでお願いします
軽く流してください
あと空五倍子が空気ですねごめんなさい

140407



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