だいいち

□おもい、おもいのひと
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「う、っ、ふうぅ…」


今現在海藤がわたしの腕の中で泣いている。

かなしいことがあったみたい。


「…名前せんぱいは、」


お、しゃべりだした。

わたしの右肩に顔を埋めて涙を流している彼のお陰でわたしの制服の右肩は涙でびしょびしょだ。


「僕、の、気持ち、お、お、おもい、って思う…?」


ひっく、と声をあげる彼を腕の中で感じながら思案する。


『…海藤は、ずっしりヘビー級だよねぇ』


びく、と、海藤が震えた。


『でもね、重い想いは愛情深いひとってことだよね』


わたしの背中に回されている腕に力がこもる。


『わたしは、嬉しいよ?重い重い、ヘビー級。ふかーく深く、わたしを愛してくれるんでしょ?』


ずず、と、鼻をすすった海藤と目を合わせる。


「……名前先輩、い、胃もたれして、も、っ、知らない、からな」

『どんと来い』



ぐしゃぐしゃの顔にタオルを押し当てた。




おもい、おもいのひと



(かわいいなー海藤ー)
(お、男にかわいいっていうなあぁぁぁ…)
(だって本当にそう思うんだよ)
(…………名前先輩のほうが、かわいい)
(照れるから止めろかわいい海藤くん)
(っ、う…)
(泣くなうさぎさん)



………

flatの後輩君と先輩。

彼は本当に深く深く根強く(笑)愛してくれそうだよなーなんて思いながら書いてみた
しかし口調迷子だなぁ


131219



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