オリジナル世界史

□早死にしたからな
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「ツタンクー。」
「ん?おっさんどうした?」
ツタンクに泣きついてるのは彼のおじのスメンクカーラー。いつもさっぱり剃っているひげが若干目立つのがツタンクは気になった。
「おじさん、呑んだでしょ。一人酒?」
「分かるかい、我が甥よ。」
「分かる分かる。どうしたのさ、一体。」
ツタンクがどうでもいいと言わんばかりに聞いた。

「見てよ、この本!」
「あい?」

『この大改革を行ったイクナートンの次の王様は誰だかわかるかい、そう、かの有名なツタンカーメン王だ。』

「・・・・・。」
「・・・・・。」

「これがどうかしたの。」
「ひどいっ!イクナートンの次の王様は僕じゃないか!」
「あれ、そうだっけ。・・・あ、そういえばそうだったねー。」
ツタンクがホワホワとゆるく返事を返す。
「でもおじさん王様だったの2年間だけじゃん、すぐ死んじゃって。」
「そうだけども!存在まで消すことないじゃんかぁ・・・。」
「それについ最近まで実際にいた人物かどうかも分からなかったんだって。」
「・・・えっ・・・。」

「だって、おじさんあんまり早く死んじゃうもんだからお墓とか用意されてなかったし。僕のお墓からおじさんの私物が出てこなかったら完全に存在抹消されてたかも☆」


「い゙や゙あああああああああっ!!!」
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