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□腐男子が男の娘になるまで(仮)
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腐男子な臨也さんシリーズです。

※あまりにまとまらないまま長くなったんで、途中でぶった切って超小ネタの短連作にしました。
※そして会話文です。
※あと腐男子臨也さんはワゴンに入り浸ってます。


でも今回は渡草さんはログアウトで。


まずは一話目。





ある日の午後、運転手不在のワゴン車内にてを事件は起こった。



臨「女の子になりたい」



門「は?」

遊「え?」

狩「ぼふっ!」





【女の子になりたい】




臨「疲れた。なんで俺は男なんだろ……」


門「ま、待て落ち着け臨也し、しししし深呼吸しろ大事だ空気は吸い込め落ち着けばすれ」

遊「門田さんが落ち着いてください!臨也さんもどうしたんですか!?」

臨「べーつにー。ただ自分に疲れただけ」



先程の爆弾発言に狩沢は飲んでいたシェイクを吹き出し、門田は呼吸困難に陥っている。
しかし当の臨也本人はというと、めっちゃだれていた。



遊「うわわ、目が死んでる。ただの屍のようだ」

臨「テンプレすぎ」

遊「なら死んだ魚の目みたいっす」

臨「言い直すな!キモい例えしないでよ」

遊「うーん、魚の目に反応するってことは正真正銘臨也さんですね」

臨「ちょっと、その確認の仕方むかつくんだけどー」

遊「ならふざけないでくださいっす。それともまさか、男の娘デビュー!?なら協力す」

門「馬鹿ー!」

遊「痛!?なんで殴るんすか!」

門「ふざけるな!臨也を男の子なんて言うな!」

臨「アハハハ。ドタチンやっさしーい!でもドタチンの口から男の娘とかウケる」

門「いいや、俺は優しくない。優しくなんて、ないんだ」

臨「え?なんか顔が暗いよ?」

門「悪かった、今まで気付いてやれなくて本当に悪かった。疲れただろうな……辛かったよな……!」

ガシッ

臨「えっな!?」

狩「び、BLキタコレー!げふっ」

遊「狩沢さーん!?」



門田はいきなり臨也を抱きしめた。
それはもう強く、熱烈なハグだ。
そして熱い抱擁を見た狩沢は、赤い赤い興奮の涙を鼻から出して倒れた。
倒れながらも目は二人を捉えて離さないあたり、彼女は真の腐女子といえよう。



臨「ドタ……チン?」

門「いいんだ、みなまで言うな。お前は悪くない。自分らしく生きられないこの社会が悪いんだ」

臨「いや俺、かなり自分らしく生きてる自信がー」

門「よく打ち明けてくれた!」

臨「聞いてない!?」

遊「いきなりのシリアス展開。男の娘には未知のフラグがあったんですね!」

臨「そこ面白がるな!」

門「そうだ遊馬崎!そんな失礼な言い方はやめろ。臨也は立派な女性なんだから」

遊「えっ」

臨「はい?」




遊馬崎と臨也、切れ目コンビの目が胡麻並の真ん丸に。
さぁご唱和ください。

アナタハナニヲイッテイル?




門「考えてみればお前は昔っから女らしかった。女子に混ざって恋話をしてたし、冷え性だし、細々とした小物やファーが好きだし、ツメは整えてハンドクリームまで付けてたな」

臨「……えっそういうこと?これマジで言ってる系?」

遊「目が本気と書いてマジって読めますね」


臨「違うから!本気でマジに違うって!俺は男だ!」

門「臨也、ごまかさなくてもいいぞ。性同一性障害は社会的に認めら」

臨「違ーう!シリアスな単語使ってても違うっつーの!」

遊「グイグイきますね。門田さん、恐ろしい子!」


そう我らが良心・門田氏の目は曇りなきまま爽やかに、暴走爆走かっとびボケている。



門「かたっくるしいのは嫌か?だからってオカマとかニューハーフなんて言うのも気が引けるしなぁ。まずは臨也に話を聞いてからと……」


臨「ダァーッ!俺は男!身も心も完全に男だー!」



臨「ど う し て こ う な っ た ! !」





嗚呼無情。ツッコミ不在のまま、全てはぐだぐだなボケに支配され……続く。




次回

腐男子臨也はまさかのニューハーフ?
そんな疑惑は吹き飛ばせ!ゆけ!語れ!次こそ腐れ!我らが腐男子・臨也さん!
次回【腐男子は辛いよ】に微妙に続くよ!


 

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