たらこ少女

□ボカロ『新曲』
1ページ/1ページ



「ミク・・・いくよぉ・・・?」
「はやくぅ・・・はやくいれて・・・」
「そう急ぐなって。ゆっくりしてやるから・・・」
「はやくっつってんでしょ!!!はやく針に糸通せって!!」
「・・・はい。すみませんでした」

はい。今、俺はミクと衣装作ってます。

「もうKAITOへたくそっ!!もうちょっと丁寧に縫ってって!!」
「はい・・・」



数時間前。

マスターはいきなり言った

「あぁ!!!いい曲思いついた!!」

それを聞いたミクはものすごいスピードでマスターの前に出た。

「マスター!!それはミク曲ですよね!!!」
「ああ、ミクとKAITO曲だぜ!」
「やったぁー!!3ヶ月ぶりの新曲!!!」
とミクは飛び跳ねた。

「ずっとルカ曲かリン曲だったもんなぁw」
「そうですよぉ!!!やっと歌える!!!」
「そして聞いて驚け、ミク!今回はPVも作るぞぉwww」
「やったぁー!!!!」

とミクとマスターはハイテンションで曲作りを進めた。
「てなわけだからこれから俺は早速作業に入る!悪いが衣装作っておいてくれないか?」
「イエッサー!!マスター!!」
「じゃっ」

それからミクは絵を描き始めた。

「ラララーン♪こんな感じかな?」
と描き終えたものを俺の目の前に持ってきた。

「どう?こんな感じのでいい?」
「んー、いいと思うよ」

そのデザイン画は、ミクは中世ヨーロッパのお嬢様が着ているような明るい色のドレス。
俺は真っ黒な燕尾服だった。

「曲はねー!執事とお嬢様が恋に落ちるって曲なの!!」
「そのままだね・・・まぁとってもいいと思うよw」
「んじゃあルカ姉呼んで一緒に作ろっ♪」

っとルカを探しにどっかへ行った。

「はぁーミクとコラボかwしかも恋愛歌wwやったねw」
俺はうきうきした気持ちで歌詞を待っていた。

しかし先に来たのはミクだった。
それもすっごく落ち込んで。

「っどうした?ミク?」
「ルカ姉ぇ・・・レコーディング中で1週間近く出てこれないって」
「マジで!?」
「MAIKO姉は手骨折してるし、リンちゃんは裁縫できないし・・・」
「・・・」
「一人じゃできないよぉ!!」
「・・・俺手伝おうか?一応できるし」
「いいの!?ありがと!!!」

と言っていたのが数時間前の事。

「ほらっまっすぐ縫ってって!」
「もっと気持ちを込めて!!」
「そうじゃないって!!」
「あっスミマセンデシタ・・・」
「謝ったってかわんないんだからはやく直して!!」
「はい。すみません。」

あー目ぇちかちかしてきた。
やべぇねみぃ。
衣装作りってこんなめんどいんだな。
もうぜってぇやんねぇ。
てかミクよくできんなぁ。鼻歌歌ってるしw

「ミク。たのしぃ?」
「当たり前じゃん!!だってウチの曲だよ?」

っとニコニコしながら言った。
かわいいなぁwww

「それに、KAITOと一緒だしぃ・・・」
「えっ?」

グサッ

「いったー!!!針刺さったぁ!血ぃ出てきたぁ!!!」
「大丈夫?KAITO!?」

っと駆け寄ってくれた。
心配そうな目で顔を見上げる。

「ああ、平気平気!!ほら、とまったしw」
「もうっ!心配したんだからね!!」
「はいはい。ごめんな?」
「少し休んでる?目が赤いよぉ?」
「大丈夫だって。まだできる」



その様子をがくぽとルカが見ていた。
「微笑ましい光景でござるなぁ」
「そうね。それよりミクに悪い事しちゃったわ。
レコーディング1日で終わったのよ」
「そうでござったか。でも、幸せそうでござるよ」
「そうねw結果オーライってやつねwああ、疲れちゃった。連続はきついわ」
「では拙者と食事はどうだ?おごるぞ?」
「ホント?ありがとぉ、じゃあ行きましょwまずはすし屋ね!!」
「えっまずは??」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【アトガキ】
冒頭読んでえっとなった人、勘違いしちゃいけませんよ(笑)
そしてまたもや落ちがないってwww
ドンマイ☆

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ