物語

□第六章
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「そう――
恐山アンナよ、よろしく華乃。ちゃんづけで呼んだら許さないから」

アンナちゃん…アンナは数珠を持っていない手を差しのばしてくれた
私は少し遅れてその手をとる

「よろしく
あ、こっちは持霊のウィンディ」

『初めまして、ウィンディです
これからよろしくお願いしますね、アンナ様』

また様付け…これは何の意味があるの…


それからアンナとたわいない話をしていると葉達が帰ってきた

「阿弥陀丸!?」

まぁ先に出て行った小山田君は知らなかったから驚くのもとうぜんか

「…!あのな〜〜」

いつもはユルい葉がワナワナしている

「オイラは逃げねえっつたろアンナ!
スペシャル修行コースだがなんだか知らないが
オイラにゃオイラのやり方があんだ
だからほっといてくれ!!」

“葉くん…君は偉いよ……”

小山田君の“声”が聞こえた
かなり感動してるようだ



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