物語
□第三章
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「って、もう目の前だし!!!」
私達は例の墓地に着いた
麻倉君は小山田君を紐で逃げないように
体で縛り付けている
「あァ…?
テメェ…今オレらになんつった……?
こっから出ていけ…!?」
橋を渡った向こうがわで群れている馬鹿ども
そのリーダーらしいリーゼントの男が言っている
「ブッ!殺されてあの世に行きてェのかコラァ」
“こっこわいいいッ!!”
小山田君の“声”が頭に響く
五月蝿いなぁ…この人達のどこが怖いの……?
私は小山田君を縛り付けている紐をとった
そのため小山田君はドスンと地に落ちた
「…あだッ!あ、ありがとう柳さん」
「麻倉君から離れないと戦闘の邪魔だからね
まぁこっちで座りなよ」
私は後ろにある木の下で座る
「何でそんなに落ち着いてるの!?」
「奴らを……ブッ殺せエエ!!!」
私は横にある首塚をみる
…阿弥陀丸か、600年前の伝説の侍
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