物語
□第三章
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私は朝ご飯を食べずに家を出て行った
学校の近くまで歩いていても周りには誰もいない
ちょうど今は一時間目が始まった頃だろう
私は空を見ながら歩いている
今日は雲一つない快晴
「…?あれは……」
私は足をとめた
向かいから誰かが歩いて来ている
背が高い人と、低い人……あれは人なのか…?
その二人が近づいて来て私は気づいた
麻倉君と小山田君だ
何故か小山田君は包帯だらけだが
すると歩いて来る麻倉君と私は目があった
「おぉ、華乃!遅刻か?」
「え!柳さん!?」
小山田君は麻倉君に手を引かれていたので私には気づかなかったらしい
「おはよう、二人してサボリ?」
私は笑いながら聞く
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