螺旋の聖譚曲
□第九楽章 『赤い鳥は灰より蘇る』
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第九楽章 『赤い鳥は灰より蘇る』
棟にたどり着く途中、瓦礫があちこちにある為にヴォルフ達は馬車から下りると各々が演奏して出した幻想に乗り、門を潜り抜けた。
柱はあちこち壊され、美しかっただろう壁の彫刻も今は亀裂が走り、粉々になり見る影もなかった。
――――ルージュ。
ヴォルフは心の中で叫ぶ。
――――ルージュ。
(貴方はどこにいるのですか)
そして叫ぶ。
「ルージュ!!」
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