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□標的1
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優衣said

航空から電車やバスを用いて久々にこの並盛
に帰ってきた。
家までの道はうろ覚えであったため思い出せなかった。
そして、あても無くうろうろしていたときだった。

「さっきから君何してるの?」
背後から声が掛けられた。

『!!』
振り返るとそこには自分よりも少し年上の少年が立っていた。
その少年は黒髪で、今は夏休みなのに学ランを着ていた。

『だっ……誰ですか??』
「人に名を聞く時は自分からじゃないのかい?」
学ラン少年に言われる。

『さっ……沢田優衣と言います…どちら様でしょうか?』
「雲雀恭弥。」
学ラン少年―雲雀は短く答えた。
『あのっ…家を探してるんです。』
「?」

『あたし今まで外国に居て今日帰って来たんですけど道がよく分からなくて…あなたも中学生ですよね?』
優衣が聞く

「そうだけど」
『ここら辺にいるってことは並盛中学校の生徒さんですか?』
「そうだよ」
『確か中2に双子の弟がいるはずなんですけど』

数秒の沈黙。

「で、彼の名前は?」
『沢田綱吉です。』
今度は優衣が短く答えた。
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