家事とけんかは家族業

夏休み突入!!
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わたしたちの家は 地震がきたら今にも崩れてしまいそうな古さだ

この家の説明を簡単にすると
霊妙な力で様々な仕事をする「時澤家」という家があり
その後継者がおらず
孤児であり超能力的チカラを持つ朔兄さんが養子に選ばれたらしい

養子と言っても 分家に力を奪われないための形だけのものらしいと
兄たちが言っているのを聞いたことがある


時澤家の仕事の内容というのは 霊媒師のようなものらしいけれど
それだけで生活ができるわけもなく
この家の表向きは万屋ということになっている

わたしが小さいときは宗家の人が見に来てくれていたが 最近ではまったく見なくなった

家の会合には兄さんだけが呼ばれ 宗家ではなく兄さんの意志で家族となったわたしたちが宗家の人に会えるのは正月だけだ
(分家の人に色々と言われているらしい)

宗家の人と言っても
60歳を過ぎたおじいちゃんとおばあちゃんの二人しかいないのだけれど


今回も兄さんは宗家に呼ばれ 一週間家にいない

進路希望の紙のことを一週間やりすごすことができる


夏休みの初日から 不安なことになりそうである
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