狂い桜

□一緒に旅を
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あれから一年弱という月日が流れた。


その中で思い出したこと...


それは私が”鬼”の血筋の子であること


私の家系は人間の血のほうが多く流れている


ほとんど人間と同じ


傷の治りだって一緒


鬼の姿にさえなることはない


それくらい血は薄くなっていた


なのに私は人間の血は混ざっていない


先祖がえりして元の純潔の鬼の血をひいている


だから私は殺されそうになった


純潔の鬼の子はいらないから


危険だから


だから私は家族を、村の人間を殺したんだ
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