狂い桜

□記憶のない紅
1ページ/6ページ


ひらひらと舞い落ちる雪が

頬に落ち

雫となって伝っていく

この時の私は

今まで生きてきた中で培ってきた

感情

記憶

全てにおいて

曖昧で不明瞭だった

ひらひらと舞い落ちる雪が

感情もないのに

やけに印象的だった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ