狂い桜
□記憶のない紅
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ひらひらと舞い落ちる雪が
頬に落ち
雫となって伝っていく
この時の私は
今まで生きてきた中で培ってきた
感情
記憶
全てにおいて
曖昧で不明瞭だった
ひらひらと舞い落ちる雪が
感情もないのに
やけに印象的だった
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