ペダルSS

□小春日和
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勾配のきつい上り坂を荒北と坂道は手をつなぎ、片手にコンビニ袋をぶらさげ帰路についていた
「小野田チャンはハーゲンダッツ好きだネェ」
どきり、と坂道の胸がなるけど
こんなときにしか食べれないからだ。
「やっばり割り勘にしましょうよぅ」
おずおずと坂道が提案すると、荒北は不貞腐れたかのように
「いいの、俺が奢りたいだけだから」
坂道は大学にあがり、ロードを続けたが、荒北はすぐに辞めて趣味程度にして大学に行きながらアルバイトを掛け持ちしていた。
大学の講義はほぼ寝ているにも関わらず成績はかなり良かった。

「ここ坂道凄いですね」
「登りたくなっちゃいま」「小野田チャン」
ちぅとキスをされる。
「あわわっ!」
「オレといるときはロードの話やめよ」
坂道の身長にあわせてかがみ気味で囁くようにポツリと溢す。


「ひゃ、ひゃい」
顔を真っ赤にしながらこくこくと頷く。


ロードを辞めることを知ったとき坂道は大変驚いて、泣きそうな声で電話をした。まだ春のことだった。
「本格的にはやらねぇだけで趣味程度には乗るから気にすんじゃネェヨ」
電話口で笑う荒北に坂道はただ狼狽えることしかできなかった。
どこか飄々とした、しかし一本柱の通った彼が決めたことだから食い下がることはやめた。
大学三回生の荒北と一回生の坂道の生活はだいぶ高校生のころとは変わっていた。
まず高校生のころ寮生活だった荒北は一人暮らしになった。身辺のことはほとんど出来るようになったし料理だって男飯ではあるが出来る。
坂道はまだ実家暮らしで、荒北はなんと坂道の実家の駅近くにアパートを借りていたのだ。
変わったことはそれ以上に荒北と坂道が付き合い始めたことだ。

「あっあらきたしゃ…」
「小野田チャン…」
はむっはむっと荒北が優しく坂道の唇を啄む。
「ん、ぷはぁっ」
肩で息をする坂道のシャツに手を差し込む。
「あっあっ」
「エロい声」
とさり、と優しくベッドに押し倒す
「あ、あ、荒北さん・・・ぼく、まだお風呂・・・」
「んあ?いいんだヨ、気にスンナ」
シャツをめくりあげて乳首にキスをする。
「んっんっ」
念入りに小さなうすピンクの乳首をしゃぶり、カリ、と噛むと坂道の腰がびくりと跳ねる。
うすピンクだった乳首はチェリー色に変わっていた。
「ひ、ひどいです・・・うう・・・」
「酷いの好きなくせに」
そう言うと坂道のすでに勃起していたそれをズボンの上から触る。
「ひゃ!」
「黙って」
坂道が両手で口を抑える。
ズボンとパンツを下ろすとプルリと肌色とピンクのグラデーションのそれが主張している。
「小野田チャンえろ・・・」
「むぐっ、んっ」
坂道のそれを口に含み、れろぉと下から上へ舐めていくと、びくびくっと坂道の身体が跳ねて身をよじる。
「ほら、ちゃんと舐めさせろヨ」
「ひゃ、ひゃい」
「ほら、口閉じて」
「むぐ」
再度、坂道のそれを口に含み、裏筋をペロペロと舐め、亀頭をちゃぱっとしゃぶる。
坂道は口を手で抑え、快楽に泣いていた。
「小野田チャン?」
「あ、あらきたひゃ・・・らめ、おちんちんおかしくなっちゃうのぉ・・・」
ひっくひっくと泣きながらそう言う坂道に火がついた荒北は「ごめん」と一言いい坂道の後ろの蕾にローションを塗り、グチャグチャとかき回し、指が三本入ったところで自分のズボンを下ろし、下着から猛ったそれをとりだした。
「あ、あう、荒北しゃ、だめ・・・」
「駄目じゃネェよ」
「小野田チャンも欲しいんダロ?」
「あらきたしゃ・・・」
ズブリ・・・鈍い音が坂道の身体に響く。
にゅるりと押入って来たそれはゆっくりと坂道の最奥まで入っていく。
「は、は、ぁ・・・小野田チャン、すげ」
「う、うっ・・・くるし・・・」
「ごめん、とまらねぇわ」
じゅぷっじゅぷっと坂道の言葉を無視して荒北は坂道の蕾を荒々しく蹂躙していく。
しだいに気持ちよくなったのか真性のドMなのか坂道も乱れていく。
「あっあっにゃっ、だめぇっだめなのぉ」
「なにが駄目ナノ?こんなにトロトロなのに」
坂道の小さな前を触る。
そこはトロトロに溢れていた。
「あっあっ、だめっ、だめですぅ!!!!」
びゅくびゅくっといきなり坂道は射精してしまった。
「あ、は、はぁ、はっ」
「あっあう、ん、ああ」
イってしまったことで後ろの蕾もぎゅうっとしまり、荒北もイってしまった。
「はぁ、は、小野田ちゃん・・・反則」


一人暮らしをはじめた荒北の部屋で坂道と荒北は性生活にだらけていたのだった。

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