SS

□やくそく
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「はやとくんっ」

グラビアの撮影中、たまたまスタジオを横切った獄寺の銀色の髪に気づいたツナが、小さく手をふる。

まだ水着のままで、バスタオルを肩からかけただけの際どい姿、たわわな胸元がたゆんと揺れる。
「あ〜おうっ」
獄寺はぶっきらぼうに片手をあげスタスタと廊下を歩いて見えなくなった。

グラドルのツナと俳優の獄寺はこっそりと付き合っていたのだ。

撮影はそのまま進み、事件以降、際どい写真の増えたツナは、それでもお仕事が出来ると健気にも耐えていた。事件のおかげでプロデューサーからの性的接待は無くなり、少し安堵はしていた。

「ツナちゃん、次ここに寝っ転がってみて」
少しぽんやりとしていたツナにカメラさんが指示を出す。
「あ、はいっ」
ツナは笑顔で答え、コンクリうちっぱなしの少し冷たい壁にもたれかかるように座る。

「もう少し体を弛緩させて、股開いて…」
そう言われるがまま、白のかなり際どいビキニの両足をぎこちなく開く。

「ちょっと、冷たいけど我慢してね〜」
そう言いながらカメラさんが取り出したのはなにやら容器に入った液体。
カシャカシャと混ぜ、ツナのお腹や真っ白な華奢な太ももにソレをかけていく。
「ひゃっあ!」
液体の冷たさにビクッと体を震わせながらソレをよく見ると、白濁とした、その…いわゆる精液に似せた粘液だった。

「ツナちゃんのエッチな可愛らしさが存分に引き出せるよ」
そう言うカメラさんに、少し複雑な気持ちになりながら、白濁した液体を口元にもっていったりと、なかなかに男心をくすぐるポーズをとっていく。

カメラはツナの誘うような表情や、艶めかしい恥部のあたりを容赦なく何枚も撮っていく。


撮り終わった頃にはもう夜中で、スタッフも疲れた表情を浮かべ、とりあえず今日のところはお開きとなった。

「ふぅ…疲れたぁ」
着替え室に一人ツナはポツリと呟き、伸びをしてビキニを脱ぐ。
白い、生地の少ないビキニ…あのビデオが流出するまえにはとても着させられなかったもの。
でも今はやっと世間の噂も落ち着いたといえ、一度ハメ撮りなど流れてしまったツナには露出度を増やすしかなかった。

「仕方ない…のかな」
やや落ち込んだ表情で着替えていく。ブラのホックをつけようとしたそのとき、どこからか強い視線を感じたような気がした。
「…?」
キョロキョロと見回すがとくになにもない。
気のせいか、とそのまま済ませ
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