堕ちた夢に囚われ動けない
□Ancora lottare
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Canzone di xxviii Ancora lottare −それでも戦わなければならない−
「わぁっ!」
「チェシャ危ない!」
まるで闇との鬼ごっこ
それとも例えるなら
闇が虫取り網で僕らが昆虫だろうか
何も抵抗が出来ないままただ逃げ回るだけ
闇の中の闇には
真実は存在しない
「くそっ!サンダーストーム!」
「うかつな攻撃は駄目だって!」
シェゾの放った攻撃は簡単に飲み込まれてしまった
「待て」
急にオーテンシーアが立ち止まる
「どうしたの!?逃げなきゃ捕まっちゃうよ!?」
「…いや…」
そのまま核のほうを振り返る
「もはやこいつの目的は私たちの魔力を取り込むことではない。目的は変わった。こいつの目的は…私たちを殺すことだ」
「え…」
全員の足が止まる
「…どうせ逃げても無駄…ならば敵わないけれどもせめて抵抗を…というわけか」
「…そうだ」
よく見ると闇は硬くなっていてとても先が鋭い
それは刃物のよう
「気をつけろ。あれはさっきのようなスピードで襲ってくる。腹でも貫かれてみろ。死ぬのは間違いない」
「内臓なんて一発でなくなっちゃうよね…」
「大丈夫だよシグ。そのときはチェシャが片付けるから」
「チェシャよだれ垂れてるよ…(汗)」