BL

□ありがとう
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静かな暗い公園

冷たい風が吹いてくれていた為…頭が冷えたようだ。


もう…、大丈夫か?
そう、自分に尋ねてみる


ただ、

『(明日から部活で、どうすりゃ良いんだよ…)』


ふぅ…と溜め息をついた。









「…あれ?陸?」

『え、セナ?』

セ「どうしたの?もう暗いのに一人で公園なんかにいて」

『別に…。お前こそなんでこんなトコにいるんだよ?』

セ「蛭魔さんに買い出しに行かされて、それがかなり遠い場所だったりして…はぁ」

『お、おつかれ…』

セ「それよりさ、こんなトコいないで一緒に途中まで帰ろうよ」


すっ…と、手を俺に差し伸べるセナ


『…あぁ、さんきゅ』


手をかりて立ち上がる
そして、手を繋いだまま歩き出した。


セ「?どうしたの?」

『昔…セナが苛められて泣いてた時に俺がまも姉みたいに手ぇ繋いでいたの、覚えてる?』

セ「んー…覚えている様な、覚えてない様な?」

『はは、なんだそれ』



それから途中まで、他愛もない会話をしていた。


じゃあ、またね。と言って去っていくセナの背中が見えなくなった頃

『ありがとう』

何故かそう言いたくなった



繋いだ手の温もりがまだ残っている
それを感じた後に自分に言い聞かせた。


もう、大丈夫だ




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