短編

□ずっと一緒
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中学3年も残すところあと数ヶ月な訳で

高校の進路希望を出す時期だ


実は締め切りは過ぎてて白紙で出した

まだ聞いて無いんだもん



『翔ちゃんはどこの高校行くの?』

「それ、弟の僕に聞くの?」

『いや、何か聞いていいのか迷う』

「……意味わかんないから」



薫君に冷たーい言葉を貰っちゃった
まぁ、でも…本人に聞くべきなんだろうな…




「俺抜きで俺の話すんなよ」

「あ、翔ちゃん!っといけない先生に呼ばれてるんだった。またね翔ちゃん」

『って、あ!?薫君!?!?』



薫君のばかー!!
この状況どうしろというの!?



「で、何話してたんだ?」

『…進路相談について…?』

「そういや、お前白紙で出してたんだっけ?まだ、きめてねーのかよ」

『あ、あはは;;翔ちゃんはどこ行くの?』




き、聞けた!!
割とスムーズに聞けた!?

…・・・なんか思ってて空しいけど



「早乙女学園に行きてーんだ」

『……ってあの倍率が200倍とかいう…あの?』

「おう!アイドルになるのが夢だからな!」




キラキラとした笑顔で語る翔ちゃんはもうアイドルのようにカッコいい

いつもの可愛い翔ちゃんとのギャップも本当に大好き


…って倍率200は無理
翔ちゃんみたいに明るくもない私にはね…



「だからさ、お前も来いよ」

『え!?アイドルなんて出来ないよ!?』

「バーカ、お前にアイドルなんてやらせるかよ。俺様の作曲家になれ!」



ずっと一緒がいいな!

(翔ちゃん!受かった!Sクラスだって)
(よっしゃ!頑張ったかいあったな!!)


 
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