スノウメルト
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『ふぅ…』
ボスンと音を立ててベッドへ飛び込む
長かったような一日が終わる
「制服のまま寝ないほうがいいと思うけどー」
『りおんちゃん…おかえり』
「ただいま…ってそうじゃなくて」
彼女は私のルームメイトの久谷りおん
私と同じ作曲家コースで、Sクラスだから仲良くなった
「そういや、パートナー誰だっけ?」
『美風藍さんだよ』
「あー、あの超絶美人さんね」
『確かに綺麗な人だけど…りおんちゃんは?』
「………ハァ」
いきなり遠い目をしたかと思うとありえないと呟いてから、私を見据える
「…カミュとかいう高慢ちきよ」
『…外国人さん?』
「そ、あんにゃろーあたしを見て"愚民"とか言ったのよ!?ほんとむかつくんだからー!!!」
『それは…また、凄い人だね…』
「ほんと雪奈が羨ましいわー。美風さんなら真面目にやってくれそうだし」
『カミュさんもきっとやってくれるよ』
早乙女学園に入ったんだ、きっと真面目にやってくれるはず…
りおんちゃんはそうだね
と、呟いてからベッドに沈んだ