スノウメルト

□03
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『ふぅ…』


ボスンと音を立ててベッドへ飛び込む

長かったような一日が終わる



「制服のまま寝ないほうがいいと思うけどー」

『りおんちゃん…おかえり』

「ただいま…ってそうじゃなくて」



彼女は私のルームメイトの久谷りおん
私と同じ作曲家コースで、Sクラスだから仲良くなった




「そういや、パートナー誰だっけ?」

『美風藍さんだよ』

「あー、あの超絶美人さんね」

『確かに綺麗な人だけど…りおんちゃんは?』

「………ハァ」



いきなり遠い目をしたかと思うとありえないと呟いてから、私を見据える



「…カミュとかいう高慢ちきよ」

『…外国人さん?』

「そ、あんにゃろーあたしを見て"愚民"とか言ったのよ!?ほんとむかつくんだからー!!!」

『それは…また、凄い人だね…』

「ほんと雪奈が羨ましいわー。美風さんなら真面目にやってくれそうだし」

『カミュさんもきっとやってくれるよ』




早乙女学園に入ったんだ、きっと真面目にやってくれるはず…

りおんちゃんはそうだね
と、呟いてからベッドに沈んだ



 

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