スノウメルト
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春です
私、近衛雪奈はこの度
早乙女学園に入学することになりました
作曲家になるためにも
頑張らないと…!
『(ここ…かな…Sクラスって…)』
ガラッ
「ぐっもーにん!」
『ひゃぁあ!?!?!?!?』
扉を開けると少し髪の長い茶髪の男の人が立っていて声をかけた
…いきなりはやめて欲しいです…
「あははっ。ごめんごめんそんなに驚くとは思わなかったんだ」
『は、はい…?』
この人は寿嶺二さんというらしい
明るい人だな…
「入り口で立ち止まらないでくれる?」
『え…?あ、はい、すいません』
「おっ!アイアイおはよ!」
アイアイ、と呼ばれた人は仏頂面で寿さんを睨んでいた
…が、私はその透き通ったような声に惹かれてしょうがなかった
綺麗な人
それが後にパートナーになる人の第一印象でした
(どんな風に歌うのかな…?)