Here you are!

□Naked
9ページ/24ページ

翔くんの身体は前への刺激より後ろへの刺激を求めていて…拘束していた右手右足を解放するとコンサートでの腰振りを彷彿させるセクシーな動きをしてオレを挑発する。
理性が追いつかない。


「し…翔…くんっ…煽んないで…ここ…キツ過ぎ…」


「んっ…だって…松潤…」


したかったんだ…と小さく呟かれれば其れこそ理性なんかぶっ飛びそうで…一体どうしちゃったんだ?ハッキリ言ってオレなんかより男前で恥ずかしがり屋な人…こんなに可愛いと…


「…お願い…翔くん…貴方の身体…キズつけたくないから…これ以上マジで煽んないでよ…」


「…潤っ…平…気っだから…指じゃなく…っ…」


「だから!」


オレは翔くんの汗の滲む額にキスをしながら必死で自分の気持ちを落ち着かせた…どう言えば優しく伝わるか…
オレだって一分一秒でも早く繋がりたい…だけど…


「嵐の櫻井翔、切れ痔で肛門科通院なんて事になったら困るでしょ?」


優しく可笑しく言うと快楽に囚われていた翔くんの顔が笑い顔に変わる。


「ハハハ…松潤…お前って…こんな状況なのに…ハハ…」


笑い声に気持ちがまた落ち着いてゆく。
人の気も知らないで。
こんなに…弱い自分をコントロール出来るのは相手が翔くんだからって理由だけなのに…


「オレ…一応指二本…でしたけど…ダメだった?」


目尻に皺を作ったまま笑い顔のまま告白してくれた。


「うん…もう一本増やす位ならいけそうだけど…オレは止めとこ…指二本位じゃ足んないって言ったでしょ?」


だけど…オレとしたくて昨夜一人でしてくれたんだ…それが分かっただけで嬉しい。


「ありがとう…しばらく…ここ通うし…焦んないで…大事なんだ…貴方の事…」


好き過ぎて、時々どうしたいのか分からなくなる…
愛しすぎて、無茶苦茶に自分の物にしたくなる時と、
愛しすぎて、ひたすら大切に、ひたすら宝物の様に扱いたい時と、
自分でも分からなくなる位色んな感情が入り乱れるんだ。


「だけど…お前…」


そう呟いて翔くんの指がオレのパンツを持ち上げる塊を優しく撫で上げた。


「あっ…つっ…しょぉ…くんっ」


突然の刺激に身体が震えた。
翔くんは目を細め続けて撫でながら「こんなに…なってんのに…」と低い声で小さく言った。


「じゃあ…触ってて…オレも…指もう一本増やすから…」


昔…初めて翔くんを抱いた時、翌日原因不明の熱を出した翔くんの様子に深く後悔した。
聞きかじりの知識と思春期の欲望と、ただ自分の物にしたい独占欲だけで嵐の激昂の如く翔くんを奪った…
想いが通じた後だけに何度も自分を責めた。
それでもオレを抱きしめてくれた翔くんに二度と負担は掛けまいと未熟ながらに心に誓ったんだ。
それから何度か、身体を繋げようと譲歩する翔くんに、オレは頑として拒否し続けるんだ…
幼いながらに、あの頃のオレは一生翔くんと添い遂げるつもりでいて…身体もひょろひょろな二人が何も今無理をして繋げなくても良い…いつか大人になれば相手を思いやれるセックスが出来る様になると信じていた。
結果として…二人だけの秘め事…二人でする自慰は恋愛擬き…と言う形で儚く別れを迎えてしまったのだけど…

あの頃は射精を目的の互いの性器を扱くだけの行為だったのに…今は翔くんの後腔を指で犯す行為へと代わっていて…
遠くまで来たんだ…オレの望んでいた未来がここにあるんだ…と感慨深くなる。


「松潤…パンツ脱がすよ…」


触れていた指がオレのウェストゴムに掛かり下ろされてゆくと、既に限界に近い塊は濡れてもっと強い刺激を求めて震えた…


「スッゲ…松潤…」


感嘆の声を漏らす翔くんの唇にキスをし、触れた唇のままオレも囁く…


「翔くんだって…オレの触って感じてるでしょ…指締め付けて来るよ…」


オレが開拓した…この美しい人の美しい身体…時間を掛けてゆっくり慣らして…この奥でオレを感じて絶頂を迎えられる身体に…オレが作ったんだ…


「エッロい…松潤…」


「オレ…エロい翔くん好き…翔くんは?エロいオレ…好きでしょ…?」


「ん…」


消え入りそうに「好き」と囁かられれば幸福と快感に支配されてゆく…
この愛しい人に最高のエクスタシーを…この愛しい人と心も満たされる快楽を…

射し込んでいた二本の指を押し上げ翔くんの一番感じる、周りの肉壁とは違う堅さを残す場所を衝く。
翔くんの口から再び吐息が漏れる…オレの名前を切な気に呼ぶ…少し腰を揺すり…蕩けそうな瞳でオレを見つめてくる…

長かったな…二ヶ月…
この愛しい人の愛しい姿を見ないで…良く頑張れた…
オレは甘い声を溢す翔くんに微笑んだ。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ