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□スーパーフレッシュ
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シャワーを済ませ、キングサイズのベッドに横になりながら、PCをいじっていたら、後からシャワーを済ませて寝室に入ってきた松潤がご機嫌で言った。


「じゃーん!見て翔くん。」


手には小さなビンに入った黒い液体。

それが女性の爪に塗る物だという知識はある。


「えっとーマニキュア?」


「正解!ネイルエナメルとも言う。」


言って松潤はベッドに登る。

まあ状況的に、今からめくるめく夜の make love time っちゅーヤツ…なんだけど…



「どうしたの?それ」


「髪切りに行ったら、くれたんだよ、足にでも塗って下さいって」


松潤の形の良い足の爪には黒く光るネイルエナメルってのが綺麗に塗られていて、そのラメも入っていない純粋な黒は、男が塗っても似合うもんなんだ…と素直に感心したりして。


「塗ってあげる、ズボン脱いで。」


嬉しそうに命令する松潤。


「何でズボン脱ぐんだよ」


「ついたら困るじゃん、布につくと落ちないんだよ?」


そういうもんなのか?
っていうか、


「塗るなんて言ってねーよ?第一オレには似合わない。」


そんな黒なんて…


「あれ?興味ない?」


興味はある。けど似合う似合わないは別な訳で…


「そういや、以前も塗ってなかった?足だけじゃなく…」


「指も塗ったことあるよ、でも右手を塗るのが上手くいかなくて…」


「そっかそっか、左手で塗るからね。」


なんて納得していたら、松潤がオレのパジャマのズボンを引っ張る。


「こら!!」


「足だから、別にサンダル履く季節じゃないし、へーき、へーき。」


好奇心に後押しされてしまう自分。しぶしぶパジャマのズボンを脱ぐと松潤がオレの足の指にポリウレタン製の物をはめてゆく。


「何それ?」


指一本一本の間に差し込まれるポリウレタンは痛くはない。むしろツボを刺激されてるような、ちょっと気持ち良い感じ。


「エナメルが乾くまで隣の指に当たらないようにしないといけないから。」


「そんなの持ってた?」


「一緒にくれた。」


両方の足の指が完全にジャンケンのパアをした状態。初めて見る自分の足の状態に思わずちょっと笑ってしまう。

それから松潤は透明なマニキュアをオレの足の爪、一本一本に丁寧に塗り始めた。


「冷て…」


そういや、松潤、ドラマでもこんなシーンやってたな…年上のお姉さんの足にマニキュアを塗る…
ちょっと大人なラブコメ…懐かしいな…

「何笑ってんの?」


松潤はオレの顔も見ずに言った。


「笑ってねーよ」


何でバレるかな…
下を見たままマニキュアを塗るのに集中してはずなのに。




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