4月の卒業ランキングから〜無人島★。、:*:。.:*:・'゜☆


場所 晃の部屋
時間 日曜のお昼過ぎ


薫 「…あっ(雑誌の、春の行楽特集のページを捲りながら)」

晃 「どうしたの?(ギターのチューニング中)」

薫 「あー…忘れてた。銀子さんから、卒業ランキング結果がきてたの」

晃 「え、ランキング?(なにそれ?と)」

薫 「ちょっと待っててね」



薫、立ち上がって部屋を出て行くけれど、
すぐに大量のプリントアウトされた紙束を持って戻ってくる。



薫 「これ、なんだけど(晃に手渡す)」

晃 「…あの人は何やってんのかな(アンケート結果をぺらり、と捲って)」

薫 「無人島…あ、ちょっと楽しそう(横から、覗き込む)」

晃 「うー…ん。俺は、電気のないとこはちょっと…」

薫 「ドライヤーが使えないから?」

晃 「うっ…(なんか、零ちゃんにツッコミが似てきたなぁ)」

薫 「晃、癖っ毛だからね(苦笑)」

晃 「うん…髪洗ったら、しっかりブローしないと朝が大変なんだよ(はぁ、とため息)」

薫 「(あ、と思い出したように)でも私、晃の髪、ブローするの好き。手触りが気持ちいいんだもん」

晃 「え、ほんと?」

薫 「うん。猫の毛みたいに柔らかくて、好き」

晃 「じゃあ今夜、お願いしちゃおうかな〜」

薫 「うん、いいよ。じゃあ、無人島はボツ、と」



晃 「誤解のないように言っておくと、アウトドア自体は好きだからね?」

薫 「うん。臨海学校でも、楽しそうだったもんね」

晃 「海も山も好きだけど、無人島はねえ…衛生面も心配だしさ」

薫 「…そっか。キャンプ場とかと違って、何にもないんだもんね」

晃 「でしょ。とくに、薫ちゃんと透ちゃんは女の子だしね」

薫 「うーん、そう考えると、私も無人島はパスかなあ…」

晃 「じゃあ、お互い納得したところで、次いってみようか」




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