僕はどうやら恋したようだ!

□入学式って何それ^q^
3ページ/3ページ

トットッ

リズミカルに響く足音。

トタトタ

それについていく足音。

はぁ、とため息をつけば、振り向く。

「何時までついてくる」

「いやあ……えへへ!」
これはストーカーではありません。
ただ、学校が同じだし! 何かイケメン居たら着いていきたくなるし……!
……あれ? これ、ストーカーじゃね?

「違いますよっ、ストーカーとかじゃ無くっ! 学校同じみたいだし……!」
そう言えば、相手はふーん……と言いながらまた歩き始める。

「あ……、ちょ、待ってくださいよ〜!」
そう言って追いかければイケメン君は、まだ用があんのか……と言うような顔でこちらを見て来た。


「私、新一年の神綺 闇莉です!」
笑顔で自己紹介をすれば、相手は少し呆れ気味に

「……二年、神崎 東だ」
自己紹介をしてきた。

あ、苗字の漢字似てる……っ!
やっぱ運命ですねっ、うふふふふっ

「何ニヤニヤしてんだ……」
ドン引きしてる東先輩に、突然後ろからやってきた男子が近寄り、東先輩の首に手刀を思い切り入た。

「ぐっ!? ゲホッ」
咳き込む東先輩の後ろで

「朝の挨拶の変わり! おっすおっすー」
笑顔で明るく挨拶する彼に、東先輩は溜め息をついた。

「ってェ……オイ啓御、手加減くらいしろよ」
首を抑えて撫でながら、そう呆れ気味に言うと、何時もの事だろーっと言う啓御先輩?に、また呆れ気味に溜め息を吐いた。
すると、僕の方に目を向けた啓御先輩?は

「……何々、東、新学期早々新入生ゲット?」

「違います、断じて違います」
すかさず、東先輩が否定する、そ……そんな否定しなくても良いのに!
地味に傷つきつつ、啓御先輩?がこちらを見てるのに気づいて、顔を上げる。

「あー、俺は啓御、嵩槻啓御、宜しくー」
にへらと笑い手を軽くふりふりと軽く振ってくるので、軽く頭を下げると
そんな畏まらなくても良いよ、と言われたので頷く。

「あー……それより、学校早く行かなくていいのか? 俺たちも急がないとだが、お前は新一年だろ?」
そう言われてハッとする、すっかり入学式の事なんて忘れていた。
今、オイと言うツッコミをもらった気がしましたありがとうございます。

「そうだった! あーえー……東先輩、嵩槻先輩、また後で!」
僕はすぐそばに見える校門まで走って行くと、受付がある体育館まで急いだ。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ