長編小説

□夢の中の恋人
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ねぇ、君は誰?



君は誰なの?



いつもその川で一人、

綺麗な歌声で歌っている子…

その子は僕の夢の中の住人。

いつも夢の中でしか会えない…。

本当に…



誰なんだろう…




ピピピピピッ…ピピピピピッ…
「ん…」
僕はいつも通り、
いつもの目覚まし時計で起きた。
「また、あの夢か…」
何度か目をパチパチしながら呟いた。
僕は眠たい体を起こして、
服を着替えてご飯を食べて家を出た。
外では人が一人待っていた。
「よっ!はよっ!あき(ニカッ)」
「おはよ、龍」
彼は鈴城龍矢(すずしろりゅうや)。
僕は龍って呼んでる。
僕は秋輝彰(あきあきら)。
あきって呼ばれてる。
「お前、眠たそうだな」
龍が言った。
「大丈夫。眠気はない。
ただまた見たんだよ。
あの女の子の夢を」
僕は答えた。
「またか?最近多いよな」
龍は少し心配して言った。
「うん…最近は特に多い。激しいよ」
僕は答えた。

学校
僕等は同じクラスだ。
朝のSTの時間。
転校生の紹介があり、転校生が来た。
「………!」
僕はその転校生に驚いた。
転校生は女の子だ。
綺麗な黒髪にブルーの瞳。
まさしく僕が夢で会った子だった。
「りゅ…龍…あ…あの子だよ…」
僕は驚きながら龍に言った。
「は?あの子がなんだって?」
龍は理解できず聞き返した。
「あ…あの子…あの子が僕の
夢で会う子そのものだ…」
僕は言った。
「はぁ!?」
龍は驚いた。
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