ログ

□オリラジログ
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 カエデ
「オリトレ*ラジオ!略して〜…」

 カエデ・ツバキ
「オリラジ〜っ!!」

 ツバキ
「……オリラジってなんか、
 聞いた事があるような気が……」

 カエデ
「気にしたらダメらしいぞ。
 そもそも店長にネーミングセンスを
 求める方が間違ってるって
 トウヒと姉ちゃんが言ってた」

 ツバキ
「だな…。
 よし。リハーサルも終わったし、
 そろそろ始めるか」

 カエデ
「へいへ〜い」






 カエデ
「オリトレ*ラジオ!略して〜…」

 カエデ・ツバキ
「オリラジ〜っ!!」

 カエデ
「今回から拍手では
 オリトレによるラジオ放送、
 オリラジが始まりました〜。
 司会進行を勤めるオリトレは
 定期的に変わるから
 ぜひチェックしてくれよ?」

 ツバキ
「そして、この記念すべき
 第一回目の放送を担当するのは
 俺ツバキとカエデです」

 カエデ
「よろしくなぁ〜」

 ツバキ
「……なあ、カエデ。
 もうちょい緊張感を抱くというのは
 お前にはないのか?」

 カエデ
「と言ってもなぁ…。変に緊張しても
 ラジオ聴いてくれてる
 皆が困るだけだと思うぞ?」

 ツバキ
「まあ確かに、一理あるか…」

 カエデ
「それに……」

 ツバキ
「それに?」

 カエデ
「――アラシのモフモフ感があれば
 この癒しでどうとでもなる」

 ツバキ
「物言いは力んでるけど
 なにかが違う気がするな、それ。
 ズレてるというかなんと言うか…」



 *****



 カエデ
「今回は第一回の放送という事で、
 今までの私やツバキの旅。
 『七色の輝きを求めて』を元に
 色々と振り返ってみるぞ」

 ツバキ
「よく考えてみると、俺達の旅って
 かなり波瀾万丈だった気がするな。
 特にカエデに関しては」

 カエデ
「うーん……そうか?」

 ツバキ
「だって物語の初っ端から
 厄介な事に巻き込まれてるし、
 終盤辺りでは敵に捕まって
 大変な事になってたし……」

 カエデ
「あー、なるほど…。
 ――あれがホントの主人公特権
 という奴か。納得」

 ツバキ
「いやあんな嫌な特権いらないだろ。
 そもそも危な過ぎだから、
 そんな主人公特権」

 ツバキ
「……とは言うけどな…。
 さすがにトウヒとモミジさんは
 強くなり過ぎのような
 気がするんだよな…なんとなく」

 カエデ
「確かにそれは言えてるかもなぁ…。
 姉ちゃんの強さは小さい頃から
 知ってたけど、
 トウヒの成長はスゴイよなぁ」

 ツバキ
「色々あって強くなろうと思った
 らしいけど、それがなかったら
 トウヒも強くなろうと
 思わなかったんだよな」

 カエデ
「まあ、理由はどんなものでも
 その結果が出てるんだから
 いいじゃねぇか。とりあえず」

 ツバキ
「そうだな」

 カエデ
「バトルと言えば…ツバキ。
 お前もかなり強くなったよな。
 コンテストもスゴイし、
 固有ファンがいるって聞いたし」

 ツバキ
「ブッ」



 (暫くお待ち下さい)



 ツバキ
「軽く取り乱して、すみません…。
 ……カエデ。
 さっきの話、どこで聞いた?」

 カエデ
「いやな…店長が今日のラジオで
 ネタに出してくれって言ってだな。
 今の話を聞いたんだよ、うん」

 ツバキ
「……あのクソ店長…。
 この放送終わったら即行で
 店長の家に殴り込んでやる…!」

 カエデ
「まあまあ、とりあえず落ち着け。
 有名になったみたいだし
 良かったんじゃねぇの?
 モテモテなんだろ?」

 ツバキ
「何故そうなる。
 別にモテたいからコンテストに
 出るようになった訳じゃないし…」

 カエデ
「ふーん……」

 ツバキ
「な、なんだよ…?」

 カエデ
「べっつにー?
 なんでもねーよ」

 ツバキ
「(なんなんだよ…。
 だいたい、俺が強くなりたいと
 思ったのは…――)」

 カエデ
「どした?ぼーっとして」

 ツバキ
「な、なんでもないッ!!///」

 カエデ
「??変な奴だな…。
 ……と、そろそろ時間みたいだな」

 ツバキ
「ぇーっと……。
 ラジオでは皆からの質問を
 募集してるぞ」

 カエデ
「幼い頃のツバキの失敗談とか
 コミカルな内容からシリアスまで
 寄せられた質問には
 じゃんじゃん答えるからな。
 拍手のコメント入力欄か
 メールボックスから
 質問の内容を書いて送ってくれ」

 ツバキ
「どうして俺の失敗談が
 このタイミングで出るんだよ…」

 カエデ
「ってな訳で!
 次回をお楽しみに〜!」

 ツバキ
「お楽しみ〜」




 
 (放送終了後)





 カエデ
「お疲れ〜」

 ツバキ
「お疲れ様でしたー」

 浅葱
「お〜、お疲れさ〜ん」

 ツバキ
「ああ、店長…。
 調度良い所に来てくれたな」

 浅葱
「……どしたツバキ。
 いつもだったら有り得ない
 黒いオーラを感じるぞ…?」

 カエデ
「ああ…ほら、店長がネタ用にって
 私に話したのがあっただろ?
 アレが原因だ」

 浅葱
「あ……あ〜、はいはい。
 アレな?アレ」

 ツバキ
「さりげなくアレを出すとはな…。
 いい度胸じゃねぇか」

 浅葱
「口調まで変わってやがる…。
 ここは…
 ――逃げるが勝ちだッ!!
 (手持ちのカイリューに乗って
 逃げるようとする)」

 ツバキ
「逃がすか!
 ブラッキー、"黒い眼差し"!!」

 浅葱
「ぬぉっ!!
 ぐぬぬ……俺の嫁を使うとは、
 何と言う奴っ…」

 ツバキ
「このまま、
 息の根止めてもいいんだぞ」

 浅葱
「ぇ、ちょ、ぎゃああああああ(ry」

 カエデ
「……結論。
 本気でぶちギレたツバキは
 普段の苦労人オーラは
 完全に消え失せる、と……うん。
 スゴイ情報を手に入れたな。
 さて、帰るか」

 浅葱
「ちょっと!
 俺を置いていくなよおおおぉぉ!!!」




 
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