小説1
□居眠り少女A
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またか。俺の席の目の前で
堂々と、居眠りをしている
少女A。よくもまあ、そこ
まで熟睡できるよな、男子
だったら1発殴ってる所だ
けど、仮にもこいつは女子
規則正しい寝息、それに加
えて、ぐふふ、とか、んふ
っ、とか変な音も聞こえる
が、ここは無視しよう、。
「 ‥…はっ、! 」
「 おい、みょうじ、」
肩に手をぽんっ、と置いて
呼び掛けると、ぎゃっ、!
なんて間抜けな声がして。
「 お前は、可愛い声も出せねえの、? 』
「 あ、かいちょー!どうも、」
「 どうもー、って、お前な! 」
「 お怒りなかいちょーも好きです! 」
「 はあ、」
「 え、何?私が可愛すぎて困っちゃうって?」
「 死ね、いっぺん死ね、! 」
「 か、かいちょー! 」
これて懲りてくれたはず、
明日からは、授業中に居眠
りなんて絶対しないはず、
「 もっと苛めて! 」
そうだ、コイツは変態だっ
たんだ、あーもう、最悪。
「 お前なあ、 」
「 なんですか、かいちょー 」
俺と、みょうじの身長差は、
だいぶあって、必然的に上
目遣いになる。あれ、可愛
い?や、そんなはずない。
眼鏡をクイっと持ち上げて
もう1度みょうじを見る。
あれ、コイツ良く見たら、
「 眼鏡萌えー、! 」
「 幻覚だ、これは幻だ、! 」
「 かいちょー、何いってんの 」
「 可愛いだなんて、思ってないんだからな、! 」
「 かいちょー、」
「 なんだよ、」
「 私、かいちょーにハジメテあげてもいいよ、」
「 っぶ、!もう、どうなってもしらないからな、! 」
「 は、? 」
「 お前が悪いんだっ、」
「 意味わかんな、(ちゅ、) 」
「 お前、ほんとむかつく、」
「 かいちょーって、大胆ですね 」
「 私はそんなかいちょーも、好き 」
「 変態だし、うざいし、きもいし、まぢむかつく。」
「 誉め言葉にしか聞こえません、」
「 それでもお前が好きだ、」
「 あれっ、かいちょーってヘタレじゃなかっ、っきゃ、! 」
「 だまれって、」
違う、コイツが五月蝿かっ
たから抱き締めただけだ、
下心なんてないんだ、多分
「 かいちょー、 」
「 私、どんなかいちょーも『好き』 」
「 認めたくないけど、お前が好きだ、あぁ、むかつく! 」
「 矛盾してます、」
「 だから好きだっていってんだろ、」
居眠り少女A
( 嘘だといってくれ! )