小説1

□すいーと!
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今日も、松本くんはすごく
格好いい。睫毛が長くて、
ぱっちり二重で、セクシー
な唇もぷるぷる。濃い眉毛
だって似合ってるし。その
美しさを分けて欲しいな、
なーんて。松本くんの席は
私の右ななめ前。だから、
何時だって松本くんを観察
できちゃうのです。あっ、
寝てる!松本くんが授業中
寝るなんて珍しいなあ、!
それにしても、寝顔さえも
美しいとは卑怯。ますます
好きになってしまいそう。
ああ、なんてかわいいの。
きゅんきゅんしちゃうな、

暫くすると、松本くんは、
はっ、として、未だに開き
きっていない瞳を、指先で
擦り始めました。1つ1つの
仕草が愛しくて堪らない。
やっぱり恋は甘い、甘い。

あれ、松本くんが私の方を
向いています。これは夢?
まさか、私が寝てしまった
なんてこと。あっ、痛い。
頬をつねってみましたが、
どうやら現実のようです。

無論、私が松本くんから、
目を離せる訳もないので、
バッチリ目が合ってしまう
訳で。たいへん、身体中が
熱くて溶けてしまいそう。
あの、綺麗で大きな瞳に、
吸い込まれてしまいそう。
こんなにも些細な事で胸が
高鳴ってしまうのは異常?
いいや、これが恋なのよ、
きっと。そう自問自答して
いると、松本くんが何やら
口パクで私に言っています
何なに?すき、好きですか
そうですか。って、ええ!
あの松本くんが私を好き?
先ほどのように、もう1度
頬をつねってみるも、これ
また現実。わたしもです、
そう口パクで伝えて、松本
くんを見ると、ニコッ、と
私の大好きな笑顔を見せて
くれました、!凄く幸せ、
やっぱり、恋は甘いです。





は砂糖でできている。
( 甘く深く溶け合いましょう )










 

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