Novel
□ボーイズトーク
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「ねぇ、コウくんの好きなタイプってどんなの?」
する事もなく読み飽きたバイク雑誌を読んでいると、同じく手持ち無沙汰な様子のルカが部屋に入ってきた。なんだか妙な声色で。
「んだよ。誰のマネだよ気持ちわりぃ」
「わかってるくせに」
ニヤニヤしながら俺のベッドに勢いよく寝転んだ。本当にこいつはどこでも遠慮なくくつろげる。
「昨日の喫茶店でのバンビの質問」
言われなくても分かってんだよ。と言い返そうかと思ったが、やめた。こういう時は無視に限る。
「ねぇねぇコウくーん?」
「うるっせえんだよオマエは」