にじいろ
□樫野くんの憂鬱
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「たっだいまーっ!」
三ツ星パティスリーでの実習を終えた俺と天野は4人の共同生活の場へ帰ってきた。
「おかえり、いちごちゃん。お疲れさま」
「まーくん、どうだった?」
先に帰っていた花房・安堂に出迎えられる。
俺は安堂の「どうだった?」の一言に一瞬だけ“ひとつのベット”でのことを思い出したわけだが、すぐに『ここでのどうだった?は実習の成果についてだろうっ!』と自分自身にツッこんでから「まあ、上々だった」と応えた。
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